・2025/9/7(日)千歳のまちの航空祭 戦略
・🚢シルバーエイト(夜行)八戸22:00発 → 苫小牧6:00着を使え!
・見どころ: F-15・F-35・政府専用機・ブルーインパルスなどの展示飛行
「千歳のまちの航空祭」
2025年9月7日(日)、北海道・千歳基地で「千歳のまちの航空祭」が開催されます。
例年大人気のこのイベント、早朝から始まるため、前日からの移動・宿泊の計画は不可欠です。ですが、ここでひとつ問題が……。航空祭当日の前泊地である千歳市周辺のホテルは、だいたい埋まってしまいます。
2023年に実際に参加した際も、同じような状況に直面しました。どうしようかと悩んだ末に思いついたのが、「いっそのことフェリーをホテルにしてしまおう!」という大胆な作戦。結果的にこれが大正解で、宿泊と北海道への移動を一度に済ませることができました。
今回は、そのときの体験をもとに、2025年の千歳航空祭に向けたアクセス・宿泊・当日の撮影タイミングの戦略をまとめてご紹介します。
事前予約
シルバーフェリーで行く!前日からの移動戦略
シルバーフェリーは八戸と苫小牧を結ぶフェリーです。
運航ダイヤによって船が異なります。

夜便が狙いですので、「シルバーエイト」になります。これでホテルとして使えます。

料金は2等6,000円から最上級の特等15,000円まであり、用途で合わせて選べます。
個人的なおすすめは2等寝台A。施錠できる個室です。
予約の注意点と割引情報
インターネットで予約すれば「インターネット割引10%OFF」を受けられます。絶対やるべきですね。
予約はネットでできますが、会員登録しないといけないのが面倒です。電話で予約するのはもっと面倒なので登録して進めます。そうしないと予約ページに進めません。

この記事は乗船約1か月前ですので、まだ空席があります。注目すべき点は1等が△(空席わずか)になっていること。コスパ良いのでしょう。

最終画面で2等寝台Aは8,100円を確認し、決済を完了させます。
キャンセル料の確認
ちなみに予約直後からキャンセル料が発生します。タイミングによりますが出発7日前までは200円です。

前日戦略
「シルバーエイト」で宿泊
私が選んだのは、八戸から苫小牧までの夜行フェリー「シルバーエイト」。
シルバーフェリーが運航するこの便は、夜22:00に八戸港を出発し、翌朝6:00に苫小牧へ到着します。まさに、夜の移動を“寝ている間に”済ませるという、ホテル代わりに最適な選択肢です。

乗船前には、本八戸駅からフェリーターミナル行きの路線バス(20:50発)を利用しました。
20:50本八戸駅 → 21:10八戸港フェリーターミナル
350円
このバスは、フェリーに乗る人をターゲットにした時刻設定のようで、乗り場には早めに行列ができていました。バスの見た目はごく普通の路線バスですが、フェリーターミナルには21:05頃に到着。
シャトルバスですが、後乗りでしっかり運賃がかかりますが交通系ICカードで決済できます。

ネットで予約していた乗船券は、ターミナル内の発券機で受け取る必要がありました。
すでに乗船可能になっていました。階段を上っていきます。

レシート紙にQRコードの鍵がになります。これで入室します。閉める場合はオートロックなので自動です。

私が予約したのは「2等寝台A」という鍵付き個室。2段ベッド付きで、もちろん一人での利用です。相部屋になることもなく、まるで小さなビジネスホテルのような快適さでした(これは運の良さもあるかもしれません)。2023年当時は9,000円、2025年は9,000円と値上げはなく、インターネット割引(10%OFF)で8,100円です。しっかり眠れて翌朝すぐに北海道入りできるなら、十分納得の価格です。
ちなみに最安の2等室(大部屋で雑魚寝スタイル)は2025年現在6,000円ほどですが、私は落ち着いて寝たい派なので、迷わず個室を選びました。
売店、自販機と電子レンジなどの簡単な調理スペースもあります。


船内の設備は?想像以上に快適

フェリーと聞くと質素なイメージを持つ人もいるかもしれませんが、「シルバーエイト」はかなり快適でした。
まず、大浴場があります(※利用できるのは出港直後と到着前の限られた時間帯のみ)。私も就寝前に入浴しましたが、夜は混みがちなので、翌朝5時からの日の出を眺めながらの朝風呂が特におすすめです。ただし、到着の30分前には営業が終了するので、ゆっくりしすぎないよう注意が必要です。
脱衣所には100円返却式のコインロッカーがあり、100円玉を持っていないと少し面倒。私は一度部屋に取りに戻る羽目になりました。とはいえ、トイレや洗面所は非常に清潔で数も多く、深夜でも混雑なく使うことができました。
鍵付き個室のドアはQRコード式で、発券時にもらったレシートをかざすだけで開閉できます。アナログな船旅のイメージをくつがえす、意外なハイテク体験でした。
早朝6時に苫小牧上陸、基地へ一直線!

朝6:00、フェリーは定刻通りに苫小牧港へ到着。

そこからは、苫小牧駅行きのバスで移動します。
このバスも路線バスで、6:30発でした。途中の停留所から乗る方もちらほらいました。
6:30苫小牧西港フェリーターミナル → 6:46苫小牧駅前
280円

運賃は現金のほかに、車内に掲示されたQRコードを読み込むことでPayPayなどのキャッシュレス決済にも対応。

苫小牧駅に着いたら、すぐに電車に乗り換えて南千歳駅へ。室蘭本線から千歳線に直通する列車で、7:00発の便を利用しました。
7:00苫小牧 → 7:20南千歳
680円

南千歳駅は千歳基地の最寄り駅で、ここから入場する人が多いため、朝の時間帯はかなりの混雑です。

千歳基地に到着!まずは展示エリアへ
タイムスケジュール(2023)
公式サイトでタイムスケジュールを確認できます。混雑しますので余裕をもって行動したほうがよさそうです。
8:46〜 F-15 オープニングフライト
9:00〜 F-15 航過飛行(大編隊)
9:10〜9:30 UH-60J・U-125A 救難訓練展示
9:40〜9:50 デモスクランブル・タキシング
10:00〜10:15 海上保安庁 救難訓練展示
10:20〜10:25 B777 航過飛行
10:30〜10:45 F-15 機動飛行
10:55〜11:00 F-35 訓練飛行
12:10〜12:50 ブルーインパルス
滑走路東側
入口
7:30 入口到着

駅から基地までの移動ルートの途中では、通常は立ち入れない敷地内を歩くルートが組まれていました。まさに年に一度の特別な日。

JR南千歳駅からすぐの距離ですが、混雑しているので10分くらいかけて1つ目の撮影スポット兼シャトルバス乗り場につきました。
政府専用機B-777、要人輸送ヘリEC-225LP、C-2輸送機
まず出迎えてくれたのは、政府専用機B-777。思わず足が止まりました。写真撮影用のパネルもあります。

7:45頃 少し待っていると国旗掲揚する瞬間を見れました。

政府専用機のすぐとなりには要人輸送ヘリEC-225LP、C-2輸送機などもありました。


ここで時間をかけすぎると後悔しそうですが、戻ってくるのが難しい場所でもあるので、展示機を約30分ほどかけて撮影して回りました。
その後は、基地内のシャトルバスに乗ってメイン会場へ。バスは無料で、並ぶとすぐに乗ることができました。

反対側から見るとシャトルバスと行列に驚きます。
滑走路西側
8:20 シャトルバスを降りると展示と撮影待機している人と様々。

8:45のオープニングフライトに向けてF-15が離陸するのもこの時間でした。
8:45頃、政府専用機も展示飛行のために離陸します。結構近くで見れて迫力ありました。

救難訓練展示(救難機U-125A、救難ヘリコプターUH-60J)
9:10 救難機U-125A、救難ヘリコプターUH-60Jのコンビで展示飛行が始まります。


F-15デモスクランブル・タキシング
9:40 この位置関係の近さでエンジン始動は音と振動が半端ないです。

目の前をタキシングして割とすぐ停止します。停止後は、展示。

政府専用機B-777の航過飛行
10:20 千歳上空で待機していた政府専用機が通過していきます。
政府専用機はフライトレーダーで見ることができます。


ブルーインパルスとのツーショットはなかなかない。赤と青のコントラストもきれい。曇りなのは残念でした。
F-15✕2機 機動飛行
10:30 F-15が2機同時に離陸します。その後は様々な飛行をします。

上空の旋回、滑走路上での減速からの轟音とともに加速して急上昇は見ごたえあります。
F-35✕2機 訓練飛行
10:55 F-35が2機同時に飛行するので、撮影に迷いが出ます。後ろも振り向けるように体制を整えた方が良いです。そもそも速いですし、素早い旋回で、撮影者が一斉に振り向きます。

はたらくくるま
11:10 新千歳空港といえば雪が降っても定時運航で有名です。ごつい除雪車が何台もいました。あと、課金するともう少し滑走路の近くで場所を確保できるようです。

ブルーインパルス
12:10 ブルーインパルス開始。

ですが、注意!11:40頃からブルーインパルスのエンジン音がするので慌ててみると、パイロットの搭乗が始まっていました。かっこいい。

滑走路を横切るように飛行しました。新千歳空港は一時閉鎖のようです。

スモークを焚きながら様々な展示をしていきました。

この急上昇からの降下は圧巻です。

会場全体を使っての展示。

編隊飛行。
これで飛行展示は終了です。満足。
帰り道も混雑しているのでギリギリのスケジュールにしない方が良いと思います。鉄道も混んでいますが、道路も混雑して渋滞しているように見えました。
撮影チャンスはいつ?2023年のタイムスケジュールを参考に
メイン会場に到着すると、ブルーインパルスの機体が展示されており、テンションが一気に上がります。「これが飛ぶのか…!」と考えるだけでワクワクが止まりません。
2023年のスケジュールをもとに、注目すべきフライト時間をいくつかご紹介ました。2025年も基本的に同じ展示でしょうから戦略を立てて、しっかり楽しみましょう!
持ち物チェックリスト
撮影機材は各自のこだわりで問題ありません。あとは快適に過ごすためのグッズがあるとより良いです。
折りたたみ椅子・傘は必須!
バスの待ち時間で椅子があると便利。2023年は小雨でしたので待機中は傘でカメラや持ち物が濡れないようにしました。
まとめ:ホテル難民になる前にフェリー戦略を!
・「シルバーエイト」での移動+宿泊はコスパ最強
・ネット予約で10%割引、2等寝台Aなら個室で快適
・千歳航空祭は朝イチが勝負。時間配分と撮影ポイントの事前チェックが重要
👉 早めの予約と体力温存で、最高の航空祭を楽しみましょう!
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