はじめに
「万里の長城や天安門広場を⾒てみたいけれど、中国ビザのハードルが⾼そう…」――そんな悩みを一気に解決してくれるのが「240時間(10⽇間)トランジットビザ免除制度」や「30日間ビザなし」などの制度があります。でも、それをどう使っていいのか迷いますよね?
それもそのはず。日本語の偽サイトは中華系の簡体字を使った翻訳が多く、本当のサイトでも中国は偽サイト感が出てしまいます。URLの政府系である「gov」や中国を示す「cn」があるものをキーに探していきます。
本記事では 最新の公式情報の探し方 から 必要書類・航空券の組み⽅ まで、初めてでも迷わないステップをまとめました。
日本人は30日間ビザ免除に!
公式サイトで30日間ビザなしを調査
2024年11月から日本パスポート保持者は30日間ビザ免除で中国滞在できるようになりました。
で、終わるはずはなかったのですが、あっさり調査終了。内容は簡単ですが、この公式っぽいサイトにたどり着くのは大変だったことだけ共有したいと思います。
まずは、日本大使館のホームページ。
中国大使館ホームページのURLは、せめてhttp”s”にしてほしい。検索ではじかれてしまう。日本大使館に記載してあるので、そこからアクセスしました。
30日間ビザなしが確認できました。
航空券探し(5万円~)
Googleフライトで夏休み中にいくらくらいでいけるか調べてみます。

Googleフライト
5万円からスタート。やはり夏休みの繁忙期なので高いのは仕方ない。
日付グリットでも出発到着による料金組み合わせを見てみる。
飛行時間4時間に対して、やっぱり高いですよね。
240時間トランジットビザ免除とは?
30日間?240時間?
30日間はビザなしで中国入国できるので240時間トランジットビザなんてどうでもいいと思うかもしれませんが、これがわかるまで理解に時間がかかりました。
あと、旅行系Youtubeは何か国かの周遊で240時間トランジットビザ(以前は144時間トランジットビザ)を使って説明しているので、そうしなければならないと思い込んでいた。
結論、そんな必要はなく、「ビザなし30日間」で問題ないです。
ただ、調べたし、原稿も書いていたので、「中国ともう1か国周遊する旅行」としてぜひ読んでほしい...
240時間トランジットビザの概要
- 対象:55か国のパスポート保持者(日本も含む)
- 滞在可能時間:240時間=10日間
- 対象エリア:北京・天津・河北省の指定口岸(空港・港湾等)。北京首都/大興の2空港利用の場合、滞在できるのは北京市内限定。
- 条件:
- 有効なパスポート
- 240時間以内に出発する「第三国(台湾・香港・マカオ含む)」への確定済み航空券
- 外国人出入境カード(機内または空港で記入)
⚠️ ポイントは②の「確定済み座席」。格安LCCの“当日アサイン”ではNGの可能性があるため、座席指定を事前購入するかフルサービスキャリアを選択すると安心です。
公式サイトの見解
240時間トランジットビザ
まず、1つ目。
見た目はちゃっちそうだが、URLとしては間違いなさそう。
「240時間トランジットビザ」
「北京市・天津市・河北省の一部の口岸(通関地)では、55ヵ国の国民に対し、240時間トランジットビザ免除政策を実施しています。」
とのこと。
北京で天安門広場と万里の長城の観光を想定しているので、北京でOK。55ヵ国の中に「日本」も含まれる。
240時間ということで、10日間トランジット滞在できる(らしい)。あくまで途中での寄り道ということ。
必要書類
①上記55ヵ国の有効なパスポートまたは他の国際旅行証明書
②240時間以内の期日と座席が確定した第三国(または地区、中国台湾・香港・マカオ地区を含む)への乗り継ぎ便の航空券
③記入済みの外国人出入境カード
①と③は当然でしょう。問題は②。第3国に乗り継ぐ航空券が必要。しかも、「座席が確定」ということで、チェックインするまで座席がわからない無課金LCCは厳しいので、座席指定課金したLCCかおとなしくフルサービスキャリアを利用するのが無難。
第3国に、台湾、香港、マカオが含まれているのは選択肢を広げる上でありがたい。これらがなければ日本の近所は韓国くらいしか思いつかない。
滞在区域の考え方
2つ目。
中国国家移民管理局。URLも間違いなさそう。
2024年12月のお知らせとして、240時間トランジットを案内している。
画像なので翻訳が少し手間。
なんとも仰々しいが240時間について公式案内している。
附件1という付属資料に滞在について説明がある。
北京の2つの空港を利用するなら、「北京市」に滞在しなければならない。この定められた区域内は許可されているが、この区域外に行くことは240時間トランジットではできないのだろう。
北京市の観光
3つ目
北京240時間トランジットで公式に案内しているこれらの観光地は北京市ということで安全に旅行できそう。
第3国となる航空券の作り方
第3国に行く航空券を探す。単なる乗り継ぎ便で空港の制限エリアを出ない場合は、第3国扱いされないのかどうかはわからないので、安全のため第3国でも入国する想定で検討する。
第3国になるためには、中国へ入国する際の出発地と、中国を出国してからの目的地が異なる必要がある。
つまり、日本を絡めると、
・日本→中国・北京→第3国→日本
・日本→第3国→中国・北京→日本
の可能性がある。もっと国を追加すれば問題ないが、時間もお金もかかるので最低限このパターンで考えることにする。
第3国にするところは中国政府もOKしている
・台湾
・香港
・マカオ
ほかに近場で探せば、
・韓国
くらいでしょう。
Googleフライトで探す
2025年の夏休みに行くことを想定して調査開始!ほかのオフシーズンに行けばもっと安くなるでしょう。
北京行きの乗り継ぎ便探し
まずは、シンプルに、東京⇔北京で検索。
直行便ばかり。乗り継ぎ便もなにか怪しい。
Googleフライト
香港経由(7万円~)
次に、本数が多そうな香港に行く経由地として北京になるようにしてみる。
キャセイパシフィック航空で7万円台で言うことでだいぶ現実的になった。
Googleフライト
選択していくと、北京滞在は2泊3日とちょうどよい。キャセイパシフィック航空なら座席指定もできるはず。
行きか帰りの深夜香港で一度入出国しておけば第3国クリアになるでしょう。
Googleフライト

ソウル経由(8万円~)
ソウルバージョンも検討する。
大韓航空がある。
Googleフライト
選択していくと10万超えた。あとソウルの空港が異なるなど、細かいところがめんどくさそう。航空券は大韓航空公式で一気に取れないところも痛い。
Googleフライト

台北経由(10万円~)
台湾バージョンも考える。
エバー航空とチャイナエアライン。良い。10万円。
Googleフライト
エバー航空は進んでいくと18万になるのでチャイナエアラインで進める。
Googleフライト
チャイナエアラインの公式サイトで予約できる。
結論:微妙
北京は直行便で行けば4時間程で行きやすいが、夏休みの繁忙期期間はお高いので、プランだけ立てて、別の機会にしたい。
2025年夏に行ってみようと感じるには今ひとつという結論。



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