人生のなかで避けて通れない出来事のひとつが「葬儀」です。突然の知らせに戸惑うことも多いですが、最低限のマナーを知っておけば、落ち着いて振る舞うことができます。
「故人を偲ぶ気持ちが大切」というのはもちろんですが、実際には無難に対応できる準備や心構えが安心につながります。ここでは、参列の中心となる「告別式」に焦点を当て、一般的なマナーの要点だけをまとめました。
・ブラックスーツ(事前準備)
・香典(御霊前)+紫色の袱紗(ふくさ)
・「このたびは心よりお悔やみ申し上げます。」
事前に準備しておくこと
服装

- 男性:黒のスーツ、白シャツ、黒ネクタイ、黒靴下、黒靴。
- 女性:黒のワンピースまたはスーツ、黒ストッキング、黒の靴(光沢や装飾は控える)。
※喪服はブラックフォーマルが基本。モーニングや羽織袴などの正礼装は遺族が用いるため、参列者は一段控えた装いが無難です。
※アクセサリーは結婚指輪以外外すのが基本。バッグは布製の黒が望ましいです。

ブラックスーツだけは事前に準備する必要があります。注文から受け取りまで一般的に最低2週間程度かかるでしょう。慶弔両方つかえるので、1着必ず用意しておきましょう。
店舗に行く時間がなく、緊急で用意しなければならない場合は、Amazonで1万円前で購入できるのでサイズに気を付けて購入しましょう。
香典

- 不祝儀袋は「御霊前」が一般的で、宗派を問わず使えます。
- 新札は避け、やむを得ない場合は折り目をつけて使用します。

コンビニで購入できます。そこに記入方法の説明がありますので、それに従えばOK。
香典の相場(一般的な目安)
故人との関係 | 金額の目安 |
---|---|
両親 | 10万円 |
兄弟姉妹 | 5万円 |
祖父母 | 1万円 |
おじ・おば | 1万円 |
その他親族 | 5千円 |
友人・その家族 | 5千円 |
会社関係(上司・同僚・部下) | 5千円 |
ご近所・知人 | 3千円 |
学生・若年層 | 3千円 |

親戚関係以外は5,000円で迷わない。
袱紗(ふくさ)
- 香典は必ず袱紗に包みます。
- 渡す際は袱紗から取り出して、香典のみを両手で差し出します。
- 紫色の袱紗なら慶弔両方で使えるので便利です。
当日告別式のマナー
受付

- 受付では軽く一礼し、名前を告げます。
- 香典を袱紗から出し、両手で渡しながら「このたびはご愁傷様でございます」または、「このたびは心よりお悔やみ申し上げます。」と添えるのが丁寧です。
焼香・お参り

- 順番が来たら静かに進む。
- 遺族に一礼 → 遺影・御霊前に一礼。
- 焼香 → 合掌・一礼。
- 最後に遺族へ再度一礼。
※参列者レベルなら最初に焼香しません。先に行う遺族のやり方をマネしましょう。
まとめ
葬儀は突然のことが多く、心の準備も整わないまま参列することが少なくありません。大切なのは、故人を偲ぶ気持ちと、遺族への配慮です。そのうえで基本的なマナーを心得ておけば、安心して臨むことができます。
👉 大人として知っておきたいマナーを、普段から少し意識しておくと、いざという時に慌てずに済みます。
宗教的にもっとこだわりたい、個人との関係が近しいなどであれば、アレンジすればOK。最低限のマナーはおさえましょう。
参考文献
葬儀を検索すると、緊急時の焦りに便乗した広告や、葬儀会社の広告がうっとおしく表示されます。そのため、一般社団法人全日本全日本冠婚葬祭互助協会をみれば、無難な回答がわかるので、参考になります。
書籍を一冊持っておけば流れを把握するのには役立つと思います。
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